前回に引き続き、ヤクルトスワローズの山田哲人選手が驚異的なペースで打ちまくっている要因について探りたい思います。
最近では、毎試合のようにホームランを量産し、スポーツ新聞の一面を飾るのが当たり前のようになってきましたが、そんな山田哲人選手はやはり凄いなって改めて思います。
それでは、そんな山田哲人選手がなぜあれだけ打てるようになったのか、自分なりに分析したので、今回が最後になりましたが、できるだけわかりやすくお伝えしたいと思います。
前回までのまとめ
それでは、前回までのまとめを紹介いたします。
①神主打法が大きくはまったこと
②ボールを運ぶのが天才的であること
③選球眼が際立って凄いこと
④人並み外れた筋力
⑤走塁への意識の変化
⑥性格が素直であること
これ以外にも結果を残す秘訣がたくさんありますが、上の6つを説明すれば凄い結果にも納得できると思いますので、今回は⑤、⑥を順番に解説していきたいと思います。
⑤走塁への意識の変化
まず直近3年の盗塁数については、下の推移からも年々増えています。
2014年 15個
2015年 34個
2016年 18個(2016年7月7日現在)
ちなみに50mは、5秒8と実はかなりの俊足です。
では、こんなにも盗塁数が2年前の2014年の15個から昨年2015年34個に急に増えたのは、なぜでしょうか?
理由としては、足が速いので、足が速いからとう理由で片づけてしまえば簡単だと思います。
しかし、そんな簡単に片づけられるようなものでもなく、盗塁数が増える必然的な理由が実はあります。
それは、ヤクルトスワローズの走塁コーチに福地寿樹さんがいるからです。
福地寿樹さんと言えば、現役選手の時に2度の盗塁王を獲得している走塁のスペシャリストです。
その福地寿樹コーチから、走塁に関するノウハウを伝授されてから、元々足が速い上に、さらにその能力に磨きがかかっているからです。
福地寿樹コーチからは、「リードの取り方、スタートの仕方、重心の位置、トップスピードに上げるタイミング、ピッチャーとの間合いの取り方」などを教わったそうです。
その中でも大きく変わったのが、リードをとる際のタイミングらしいです。
わかりやすく説明すると、大体の選手は、ピッチャーがセットポジションに入ると、リードを取るのが普通だと思います。
しかし、福地寿樹コーチから伝授されたのは、ピッチャーがセットポジションに入るちょっと前にリードを取るように言われたそうです。
本来はピッチャー主体で、ピッチャーがセットポジションに入ったら、リードを取るという形から、ランナー主体でピッチャーがセットポジションに入るちょっと前にリードを取ることにより、心の余裕ができ、盗塁の成功率自体も上がったそうです。
走塁で一番大切なのは、メンタルって言われてるくらいですから、そのようなランナー主体でリードを取るのは、かなり重要で、ここ2年でかなり盗塁が増えているのも納得だと思います。
ちなみに下は、今年の12球団の盗塁成功率ランキングです。
1位 荒木 雅弘(中日) 盗塁企図9 成功9 失敗0 成功率 1.000
2位 山田 哲人(ヤクルト)盗塁企図19 成功18 失敗1 成功率 .947
3位 赤松 真人(広島) 盗塁企図10 成功9 失敗1 成功率 .900
山田哲人選手は、なんと12球団で、堂々の第2位にランクインしています。
19回盗塁を試みて、1回しか失敗していません。
画像引用元:日刊スポーツ
そう考えれば、今年もまだ前半戦を折り返す前で、あと12個で30個に到達するので、トリプルスリーの一部の盗塁30個はケガさえなければ大丈夫かなって思います。
山田哲人選手バッティングだけではなく、盗塁の質も非常に高いですね。
山田哲人選手、恐るべし。
⑥性格が素直であること
この最後の性格が素直であることは、1番重要なことで、山田哲人選手が今があるのは、性格がすこぶる良いからかもしれません。
この性格が素直であるっていうのは、スポーツ選手以外でも弁護士、医師など専門家でも超一流の方は、性格が物凄く素直な方が多いと言われています。
なぜなら、自分が1番凄いと勘違いしてる人は、自分が考えていることが1番正しいと思っています。
ですから、他人の意見を聞こうとしません。
そうすると、その時点で、それ以上成長するのは非常に難しいと思います。
しかし、性格が素直な人は、一度人の意見を聞こうとして、試そうとします。
ですから、自分がもっている能力よりさらに幅ができ、さらなる高みのレベルまでいく可能性があります。
そこで、なぜ山田哲人選手が性格が素直だといえるのか?と言いますと、
ソフトバンクホークスの内川聖一選手、メジャーリーグのマリナーズの青木宣親選手を育てたことで有名な「杉村繁」コーチがヤクルトスワローズの打撃コーチとして山田哲人選手を育て上げ、山田哲人選手が成長できた大きな理由として、性格面が素直であったことを挙げているからです。
画像元引用:スギのみぞ知る
そう考えれば、山田哲人選手は、かなり性格が素直であったことが、これまで成長している大きな要因かもしれません。
やはりスポーツやスポーツ以外のところで、超一流までいける人は、性格的に素直である人が多いように思います。
これだけの驚異的な成績を残すには、様々な必然的な理由があり、なんとなく納得されたかなって思います。
今年の現時点の成績は下のとおりですが、打率3割、ホームラン30本は、おそらくクリアすると思いますが、盗塁数に関しては、あと残り12個ですが、ケガさえなければ大丈夫だと思いますが、できるだけ早いめに盗塁30個をクリアしてほしいです。
打率 .344(1位)
本塁打 28本(1位)
打点 69点(1位)
盗塁 18個(1位)
このままの驚異的なペースでいけば、トリプルスリーどころか史上初の三冠王プラス盗塁王の4冠もあるかもしれないなって思います。
今年は、去年のトリプルスリーを上回る4冠も期待しながらこの先のシーズンを楽しみにしたいと思います。
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