2016年のシーズン半ばではありますが、今年もヤクルトスワローズの山田哲人選手が驚異の成績で前半戦を折り返そうとしています。
2016年のシーズンが始まる前は、さすがに2年連続のトリプルスリーは、難しいと言われていましたが、それを大きくはねのけるくらい驚異的なペースで打ちまくっています。
最近では、毎日のようにホームランを量産する山田哲人選手を見ていて、あまりにも簡単にホームランを打つので、マンガの世界のような気がしてきました。
そんな山田哲人選手がなぜあれだけ打つのか、自分なりに分析したので、できるだけわかりやすくお伝えしたいと思います。
山田哲人選手が驚異的なペースで打つ要因は？
山田哲人選手が驚異のペースで打てるようになったのには、決して偶然ではなく、実は確かな要因があります。
その要因を簡単にまとめてみました。
①神主打法が大きくはまったこと
②ボールを運ぶのが天才的であること
③選球眼が際立って凄いこと
④人並み外れた筋力
⑤走塁への意識の変化
⑥性格が素直であること
これ以外にも結果を残す秘訣がたくさんありますが、上の5つを説明すれば凄い結果を残すにも納得できると思いますので、順番に解説していきたいと思います。
①神主打法が大きくはまったこと
まず神主打法とはなんぞやってことですが、
両脚を肩幅くらいに開き、上体はリラックスした状態で、ピッチャーが投げる直前に、バットを体の横、あるいは体の正面でゆったり構える形が神主がお祓いをする様子に似ていることから、「神主打法」と言われています。
っていってもわかりにくいので、神主打法の代表選手を挙げますと、
プロ野球史上ただ一人の通算3回の三冠王を獲得している現在中日ドラゴンズのゼネラルマネージャー落合博満さんが有名です。
落合博満さんも現役引退から20年くらい経つので、神主打法といってもピンとこないと思いますので、現役の選手で例を挙げてみます。
その神主打法をしているのは、落合博満さんから伝授された、中日ドラゴンズの平田良介選手です。
平田良介選手も初めは苦戦したそうだが、平田良介選手も神主打法がマッチしているかなと思います。
そして、山田哲人選手も2年前あたりから、その神主打法で確かな成果が表れ始めました。
神主打法のメリットとしては、一度脱力してから、ピッチャーが投げる直前に身体の前に腕を伸ばしてバットを立てるので、まず力が入りすぎず（俗にいう、力み過ぎない）、スムーズにバットを出せることがメリットとしてあると思います。
また、神主打法だとバットが立った状態でボールに当たるので、スイングの爆発力が高まり、かなり飛距離が出やすいと思います。
さらに、内角のボールに対しても、内側に余裕がある為、窮屈なくバットが出せることもメリットとして挙げられます。
山田哲人選手自身も以前インタビューの中で、「バッティングフォームを変えてからは、ホームランを狙わなくても、結果的にホームランになったりすることもある」とおっしゃてました。
ですので、山田哲人選手には、神主打法が大きくはまっているのかなって思います。
ただ、デメリットとしては、バットコントロールがかなり難しいので、大きなスランプに陥って、結果的に前のバッティングフォームに直す人も多いと思います。
また、タイミングを取る際の基本としては、下半身でタイミングを取る選手がほとんどで、上半身でタイミングを取る神主打法は、なかなかタイミングを取るのが難しいと言われています。
私自身も上半身だけでタイミングを取ることは、さすがにタイミングが取りにくくて、モーションの早いピッチャーなら、始動が遅れて、差し込まれてしまいそうで、よほどの練習をしない限りは難しいかなって思います。
ですので、三冠王を3回も獲った落合博満さんは、
自分は神主打法をして結果を残していたが、人には全く薦めていません。
また、落合博満さんの少年へのコメントとして、「神主打法をマネしないように」とおっしゃってたほど、非常に難しいバッティングフォームだと思います。
しかし、山田哲人選手はその難しいバッティングフォームを努力の末、自分のものにしたのは、ホント凄いと思います。
②ボールを運ぶのが天才的であること
ボールを運ぶのが天才的であるっていうのは、簡単に言えば、ボールに当たる瞬間に、そのボールにスピンをかけるように打つのが、非常に上手だということです。
普通なら、少年野球でも、中学野球でもボールの中心を狙って打ちなさいと指導者から指導を受けた人がほとんどだと思います。
確かに、それは間違っていないと思います。
しかし、ホームランを量産し続けているのは、このボールにスピンをかけるのが非常に上手いからっていうのが、ホームランを量産している要因だと思います。
このスピンをかける上手さっていうのは、すでに高校の時からできていたと言われています。
ですから、あの体格であれだけの飛距離が出ているのかなって思います。
以前落合博満さんもインタビューで、「いかにボールにスピンをかけられるかでホームランバッターになれるのか、なれないのかが決まる」とおっしゃってました。
そう思うと、山田哲人選手があれだけの飛距離が出せているのはなんとなく納得できるのかなって思います。
やはりあれだけ打つには、このような要因があるからだと思います。
これだけの驚異的な結果を残す要因として、まだまだお伝えしたいことはありますが、今回はここまでとし、次の第2弾でお伝えしたいと思います。
この記事を読まれた方は、次の記事も読まれています。
↓
「初の連続トリプルスリー目前のヤクルト山田哲人！成績に隠れた秘密②」 http://vodka15.com/archives/383
「初の連続トリプルスリー目前のヤクルト山田哲人！成績に隠れた秘密③」 http://vodka15.com/archives/389
