世界野球プレミア12の準決勝（韓国戦）が2015年11月19日に東京ドームにて開催されました。
予想通りの投手戦の緊迫したゲーム運びとなりました。
日本の準決勝の先発ピッチャーは予定通り、日本の絶対的なエース、日本ハムファイターズの大谷翔平投手。
そして、韓国の先発ピッチャーは、プロ野球千葉ロッテマリーンズのイ・デウン投手の先発となりました。
試合の動きを中心にお伝えしていきますね。
世界メディアに魅せた一発解答？快投？？の大谷翔平
日本の先発ピッチャーは、予定通り日本ハムファイターズの大谷翔平投手。
この大谷翔平投手にはメジャーの複数の球団が将来、喉から手が出る程ほしいピッチャーの1人なので、海外メディアを中心にバックネット裏ではスカウト陣が陣取りました。
私がテレビ上ではありますが、見ための感覚では、大谷翔平投手のストレートにほとんどのバッターが振り遅れているようで、誰一人として大谷翔平投手を打てそうにない感じでした。
一言でいえば、まったく手も足も出ない状況でした。
やはりあの長身193センチ、そしてあのリーチの長さから繰り出される角度のあるストレートは、破壊力十分でした。
4回裏には、先頭バッターの5番の日本ハムファイターズの中田翔選手がファーボールを選び出塁する。続く6番のソフトバンクホークスの松田宣浩選手が三振で倒れるも、7番の中日ドラゴンズの平田良介選手がレフトに渋とくタイムリーを放ち、先制点を奪った。
その後、韓国遊撃手のエラー、読売ジャイアンツの坂本勇人選手のセンターへの犠牲フライ等によって、3点を奪いました。
やはり守りでリズムを作る、流れを作って、そこからの先取点でした。
その後、大谷翔平投手は韓国打線に対し、7回に初ヒットを許すものの相変わらず、チャンスらしいチャンスすら許さない展開で、7回に降板するまでは85球、1安打、11三振を奪う形でマウンドを降りた。
ストレートがただ速いだけでなく、コントロールが良いので、メジャーで基準となる100球を目途とされている中で、この試合は85球で7回を投げ終えたのである。
〇悪夢の9回表の韓国の逆襲
8回から大谷翔平投手の良い流れを引き継いだのは、楽天イーグルスのエース則昂大投手である。
そして、魔の9回が訪れる。
これまで韓国の打線は、大谷翔平投手、則本昂大投手から、わずか1安打しか打っていなかった。
そして、韓国の代打攻勢が始まった。
まず、先頭のオ ジェウォン選手はレフトにヒットを放ち、そして続くバッターも代打のソン アソプ。
代打のソン アソプ選手は、センターにヒットを放ち、ノーアウトで1、2塁のピンチを迎える。
誰もが「これはやばいな」っと思ったに違いない。
続いて、この試合まったく良いところのなかった1番のチョン グンウ選手はレフトにタイムリー2ベースを打ち、3-1となった。
しかも依然、ノーアウト。
次の2番バッターもデッドボールでつなぎ、ノーアウト満塁とピンチを広げたところで、小久保監督は則本昂大投手から楽天イーグルスのストッパーの松井裕樹投手に交代した。
しかし、ここ最近の松井裕樹投手は、コントロールがピリッとしない投球が続いていたため、私は不安視していました。
すると、やはり一つもアウトも取れないまま、押し出しのファーボールを与えてしまう。
「おい、おい、大丈夫かよ」と思いました。
さらに、日本ハムファイターズの増本浩俊投手がマウンドに上がった。
しかし、韓国打線の勢いを止めることができず、逆転を許すこととなる。
そこで、万事休す。
日本の9回裏の攻撃もあっさり終わり、日本は韓国に敗れました。
「残念っ。」
ただ一つ、日本の収穫といえば大谷翔平投手が、メジャーの各球団に物凄い衝撃を与えたことだと思います。
これから先は、大谷翔平投手が2年前の現ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手、現テキサス・レンジャーズのダルビッシュ・有投手と肩を並べるくらいの争奪戦が予想されるに違いないと思います。
今回も2年前の第3回WBCと同じ準決勝で敗退となってしまいましたが、2年後の第4回WBCで、雪辱を果たしてほしいと思います。
