2016年の前半戦が終了しましたが、横浜DeNAベイスターズの主砲、筒香嘉智選手が遂に打撃の本格化を迎えました。
特に前半戦終盤に魅せた場外ホームランを含む6本塁打はインパクトがありました。
それではまず、過去3年と2016年の成績(試合数、打率、本塁打、打点)を見てみたいと思います。
2013年 23試合 .216 1本 3打点
2014年 114試合 .300 22本 77打点
2015年 138試合 .317 24本 93打点
2016年 78試合 .308 22本 57打点
このように2年前から大きく成績が上がってきているのが、よくわかります。
その3つとは、
①逆方向への意識
②チームプレー
③勝負強い
画像引用元:日刊ゲンダイ
この3つが今の筒香嘉智選手が急成長している要因だと思います。
それでは、順番に説明していきたいと思います。
①逆方向への意識!
この逆方向への意識は、3年越しでやっと成果が現れてきたと言われています。
その転機は、プロ入り2年目のオフにアメリカで自主トレをした際に、外国人の選手に刺激を受け、逆方向への意識を持ち始めたそうです。
逆方向への意識を持ち始めた当初は、周りから「振り遅れている」とか様々に反対されたそうだが、本人は結果を出して黙らせるしかないと思っていたそうです。
さすが、負けん気の強い筒香選手だと思いました。
そして、筒香嘉智選手は、3年越しでようやく結果を出すことに成功しました。
確かに、筒香嘉智選手のホームランは引っ張ってライトスタンドに放り込むのも多いですが、レフト方向へのもホームランも異様に多いような気がします。
本人も逆方向への意識を続けていれば、いつかはどこかでバッチリ合う時がくると思っていたそうです。
しかも、逆方向へも強い当たりを打つ、決して小さくコンパクトになり過ぎない「ホームランと確実性の両立」を果たしたのである。
動画引用元:筒香嘉智 2016年前半戦のホームラン集
そして2年前からは、毎年キャリアハイを更新し続けていて、今年もホームラン、打点に関しては、間違いなく昨年の記録を上回ると思いますし、
ホームランに関しては、大台の40本も可能性としてはあるかなって思います。
こうして逆方向への意識が筒香嘉智選手を急成長させた要因の一つだと思います。
②チームプレー!
2つ目のチームプレーは、筒香嘉智選手自身の考え方に起因すると思います。
筒香嘉智選手といえば、ホームランを量産しているので、ホームランに対する意識が強いのかなって思われがちです。
しかし、あるインタビューで、「ホームランよりも重要なのは、打点だと思っているので、よほどの事がない限りホームランを狙って打席に立つことはない」とおっしゃってました。
それを聞いて、チームプレーに対する意識の延長線で、結果としてホームランがたくさん出てきているのだと思いました。
そのチームに対するプレースタイルが、2015年からベイスターズのキャプテンに推された理由かもしれません。
結果を残して成績も凄いですが、人格的にもホント凄いですね。
③勝負強い!
2016年のセ・リーグの得点圏打率ランキング3位で.364とかなりの結果を残しています。
たしかに得点圏打率が高いのは凄いですが、それ以上に、ここ一番の試合を決める一打が多いように思うので、それが特に凄いと思いました。
動画引用元:筒香嘉智 延長10回サヨナラホームラン
元々、プロ入り前の横浜高校時代から甲子園でも勝負強い打撃が魅力的でしたが、①の逆方向への意識により、さらに確実性が増し勝負強くなった為、ようやく成績にも現れてきたのではと思います。
まとめ!
①〜③を通して急成長したのだと思いますが、やはり①の逆方向への意識を持つことが、急成長した大きな要因かなって思います。
反対方向へ確実性を重視しつつ、その中でも強くボールを叩く
結果→打率が上がる、そしてボールに角度がつけば、結果的にホームランにもなっているというのが、今の筒香嘉智選手の好成績へつながっているのだと思います。
また、昨年のプレミア12の日本代表にも選出され、たまたま西武ライオンズのおかわりくんこと、中村剛也選手がケガの為、代わりに侍ジャパンの4番を任されましたが、
次は実力で侍ジャパンの4番をもぎ取ってほしいです。
後半戦も引き続きハマの主砲、筒香嘉智選手に注目したいと思います。
追記:昨日の巨人戦(7/22)も筒香嘉智選手の活躍が凄かった!
筒香選手がチームの全打点を叩き出して、勝利に導いた、これぞ4番の「筒香劇場」でした。
しかも史上初の3試合連続のマルチホームランで、7月の月間ホームランが12本となり、ヤクルトの山田哲人選手に1本差に迫る28号となりました。
ホント筒香選手は、ホームラン量産型で、凄いですね。
ほんと昨日の2本のホームランは、レフトにライトに打ち分けたので、広角に強い打球を打てるのは筒香選手の強みですね。
最後のサヨナラホームランは、普通のバッターなら確実にファールになっていたはずなのに、筒香選手は内側からバットが出ているために、ファールにならずに、そのままスタンドに飛び込みました。
動画引用元:DeNA 筒香嘉智 延長12回サヨナラホームランで決着!
巨人の山口選手の投げたボール自体は全く悪くなかったのですが、たまたま技術の高い筒香選手だから、打たれてしまったホームランでした。
筒香選手、恐るべし!
今日の巨人戦も4試合連続のマルチホームランが飛び出すのか、
7月の月間ホームラン12本をあと残り8試合でどれだけ伸ばせるのか、
そして、ヤクルトの山田哲人選手とのホームラン争いはどうなるのか、
その辺りも気になるところなので、ぜひぜひ筒香選手にご注目ください。
追記 ホームランを量産し続けた7月の結果はいかに?
筒香嘉智選手は、オールスター前からオールスター後にまたがってホームランを量産し続けましたが、
結局7月は、どのような成績を記録したのでしょうか?
まず7月の月間成績を見てみましょう。
試合数 23試合
打率 .438
打点 30打点
本塁打 16本
安打数 35本
得点圏打率 .556
この成績は、凄すぎですね。
化け物級です。
特に、ホームラン数、得点圏打率が異常ですね。
1試合でホームラン2本、マルチホームランが7月だけの1ヶ月間で、6回も記録しました。
要するに、6試合で12本のホームランを量産していることになります。
しかも、この月間6回のマルチホームランは、日本新記録だそうです。
そして、そのうちの3回は、3試合連続のマルチホームランです。
ホント驚異的なくらい打ちまくってました。
しかも、逆方向への意識が強く、左へ右へ、そして真ん中へと広角で打てるのも、
筒香嘉智選手がホームランを量産できる1つ理由として挙げましたが、
今月の成績をみていただければ、納得ですね。
動画引用元:De ファン
恐るべし筒香嘉智選手!
今、日本のプロ野球の左バッターでは、NO.1ではないでしょうか?
ホームランだけでなく、得点圏打率が5割以上と、勝負強いところが筒香嘉智選手の大きな魅力ですね。
それにしても、7月は打ちまくりましたね。
月間MVPも間違いないと思います。
この驚異的な結果で、
ホームラン数が32本になり、ヤクルトの山田哲人選手を超えて単独トップになりました。
しかも、打率、打点もともに山田哲人選手にあと少しのところまできたので、8月以降の結果次第では、
筒香嘉智選手が三冠王を獲得することもあると思います。
今年のペナントレースを終えたら、どのくらいの成績を残すのかも気になりますね。
「ホームラン50本?」も夢ではないと思いますし、
ホントホームラン量産型の筒香嘉智選手は、8月以降も目が離せません。